児童詩についての基本的な考え方
児童詩についての基本的な考え方
資料提供 児童詩について見方・考え方・指導の仕方-江口季好先生の論文「作文と教育」抜粋ー
児童詩を書かせると 読ませると
人間的本音・真実・生き方・探求など生活の中で感じたこと、
考えたことを表現〈書く〉させること、読ませることによって、
一層のこと、生活を高め真実を追究し、成長を促すことができる。
詩の表現の特質は、「凝縮」にある〈詩と散文の違い〉
・凝縮性の強いものほど、象徴性も豊かになり詩といえる。
そうでないものは散文である。
① 一つのことだけを書く。
② 感動した生活体験の中心だけを書く。
〈省く、説明的部分を思い切って省略させる。〉
③ 構成によって凝縮する。
④ リフレイニ(くりかえし)による凝縮。
⑤ 長い詩の凝縮。
⑥ 感受性とその表現、記述の仕方。
⑦ 「1つの言葉」で表現するイメージの広がり。
指導段階
・第1段階・・・自然発生的な叫び、訴え、つぶやきを直感的、感情的な言語活動
〈低学年〉 として詩に〈詩として〉表現させる。
第2段階・・・長い間の出来事ではなく、短い間の出来事
〈感動ー心に響いたこと〉
〈中学年〉 を、その時の様子がはっきりわかるように〈過去形で説明、描写を入れて〉表現させる。
第3段階・・・対象を描写することによって、正義感、批判精神、美意識、価値観な 〈高学年〉 どを主題として的確な表現をさせる。
今日的課題
・感情的なゆがみを憂う〈ことばづかい、人権無視〉〉
・人格的なゆがみを憂う〈性にかかわる言葉など〉
・外的な思考を憂う〈流行していることばをつかう。何かにつけて「やったあ」と表現なだ〉
豊島作文の会 例会「東京の子」詩を読む
2016年 10月15日〈土〉
〈文責 片桐 弘子〉