忘れえぬ思い出の詩・その5
忘れえぬ思い出の詩・その5
○○先生 豊島区立池袋第三小学校 五年 女子
○○先生が、作文や班日記を読んでひひょうを書いているとき
先生の顔、とってもおもしろい。
おこったような、しかめっつらしてみたり、
ニカニカわらいだしたり、
まるで百面相みたい。
特におでこに、しわを寄せて考えているときなんか、
思わず吹き出しちゃう。
また口をポカーンとあけて、
ボーッとして読んでいるところも、
これまたおもしろい。
○○先生は、百面相じゃなくて、
二百面相ぐらいできるんじゃないか。
一九七0年 九月九日発行 一枚文集「太陽の子一号」より
この時の子供達は、十一才で担任の私は、教師二年目の二十四才であった。社会人になり、その子供達の中の一人が、突然我が家に仕事先から連絡があり、これからおじゃましたいと言うことであった。同窓会を開きたいので、名簿がほしいと言うことで、わざわざ夜遅く訪れてくれたのであった。彼は、今は警視庁の刑事をやっているとのことであった。暴力団対策の専門の刑事と言うことで、苦労話をひとしきりしてくれた。命をはってやる仕事でもあるので、危険なことも何度かあったという生々しい話もしてくれた。この彼とは、思い出のある子であった。卒業してからも、何人かの子どもを海へつれていったりした中に彼もいた。色んな事情を持っていた子なので、人一倍卒業してからもつながりを持てた子であった。その彼とも、ここしばらく連絡が取れなかったのであるが、同じ警察官という縁で、高野さんのお父さんに連絡先を調べていただいたら、すぐにわかって教えていただいたのが昨年の一年前であった。ありがたいことであった。おかげで、すぐに連絡が出来、おいしいお酒を久しぶりに飲みあい、昔の話を語り合った。
その子供達が、来月の連休の最後の日に、隣のクラスにも声をかけて同窓会を開いてくれるというのである。卒業以来全く会ってない子もいるので、彼ら彼女らの変身を今からとても楽しみにしている。