子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

第12回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会・ご案内

第12回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会・ご案内

研究会 7月23日(土)~24日(日)に決定 

 今年は、例年より早くサクランボの出荷が始まりました。その知らせとあわせて、第12回国分一太郎「教育」と「文学」研究会のご案内をさし上げます。
ご承知のとおり、 国分一太郎は、1911(明治44)年東根市に生まれ、1930(昭和5)年長瀞小学校の教師となりました。そして、生活綴方教育とその運動、想画教育などの実践研究にとりくみました。戦後は、日本作文の会・新日本文学会などで活躍。また数多くの提言をし、児童文学者・教育研究者として民間教育運動のリーダー的存在でもありました。1985(昭和60)年2月東京でその生涯を閉じ、現在は東根市津河山の里で安らかに眠っています。
一日目の全体会の「国分一太郎と長瀞」で、一太郎のゆたかさにふれ、2日目には国分一太郎を師とあおいで共に歩み、国分一太郎資料展示室の設置にも尽力のあった乙部武志さんの記念講演を聞いていただきます。分科会では、お二人のライフワークともいえる実践・研究を報告します。
 また、例年のように東根市教育委員会、山形新聞・山形放送等の後援をいただき開催します。研究会へのご参加、ご協力をよろしくお願いいたします。 また、温泉につかりながらの交流も深めたいと思っております。交流会にもぜひご参加ください。

一 日時 7月23日(土) 13:30~16:00  7月24日(日)9:00~15:00 

二 会場 長瀞公民館  東根市大字長瀞1259

■TEL: 0237-42-0301  

三 日程及び内容

《第一日目》 7月23日(土) 13:30~16:00
「国分一太郎と長瀞」

国分一太郎の作品朗読と音楽

朗読 羽柴 麻美 (朗読の会 幻那)

歌唱 斉藤 文四郎(東根市音楽連盟)

   渡邉 ゆき子(東根市音楽連盟)

ピアノ 青野 里奈

◆長瀞小学校の想画で見る昭和農村少年懐古 

   長瀞小学校の「想画」により昭和初期の長瀞村の生活がよみがえります。

 ☆懐古と解説
      ・小野正敬 (想画を語る会)

       ・吉田達雄(こぶしの会)

      ・奥山昭男(こぶしの会

 
墓参    17:00~17:30  

交流会   18:30~21:00  青松館

見学    随時  国分一太郎資料展示室  教育碑

《第二日目》 7月24日(日)9:00~15:00  

 

報告-1  9:00~10:30

私を支えた平和教育
榎本 豊(国分一太郎「教育」と「文学」研究会事務局長)

報告-2  10:40~12:10   

〈国分一太郎詩「胸のどきどきとくちびるのふるえと」をなくす〉とは 

―井上ひさしの推薦文「忘れられない少年詩」をめぐって― 
梅津 恒夫(会員・山形県長井市)

米寿・記念講演 13:00~14:30

国分一太郎は啄木の日には「林中書」を読んで偲んだ

乙部 武志 (綴方理論研究会代表)

四 参加費    無料

五 宿泊

宿泊代 11.500円(交流会の費用・昼食代を含む。当日宿で徴収します。)
宿泊場所  青松館(山形県東根市温泉町1-20-1・電話 0237-42-1411)
山形新幹線さくらんぼ東根駅下車タクシーで10分
山形新幹線村山駅下車タクシーで8分

六 主催・後援

主催 国分一太郎「教育」と「文学」研究会  国分一太郎・こぶしの会

後援  東根市  東根市教育委員会  東根市芸術文化協会  東根市音楽連盟    東根文学会  長瀞想画を語る会  長瀞地区区長協議会 長瀞郷土史研究会     日本児童文学者協会山形県支部  山形新聞・山形放送

七 申込先 〒332―0023 埼玉県川口市飯塚1-12-53

国分一太郎「教育」と「文学」研究会(事務局) 榎本 豊(宛)
電話 FAX 048-256-1559
*宿泊・交流会に参加を希望される方は、7月15日(金)までに、葉書・FAXで申し込んでください。
*7月23(土)さくらんぼ東根12:07着の方は、青松館のバスで会場までご案内いたします。

第12回 国分一太郎「教育」と「文学」研究会のポスター完成

ポスターの表面です。
ポスターの表面


ポスターの裏面です。
ポスター裏面



〈第12回・講演者・報告者の紹介〉敬称略

国分一太郎は啄木の命日には「林中書」を読んで偲んだ

乙部 武志(綴方理論研究会)

はじめ まつろわぬ民の末裔たち

一 東北とは 陽コあだネ村」高木 恭造 
二 花は咲けども  影法師

なか 国分一太郎は「林中書」「林中日記」から何を学び取ったか

一 国分一太郎は「啄木」について書かなかったことをなぜあれほど悔やんだか
二 「林中書」(盛岡中学校校友会誌掲載) 
三 「林中日記」
四 「朴葉小舎」命名の由来

おわり 国分一太郎を支えた人々

一 時局におもねてと年表に記した「戦場の幻燈」 
二 賢兄愚弟 
 1929年、青森県野辺地町で生まれる。この年は奇しくも、北では成田忠久の「北方教育」が、西では小砂丘忠義の「綴方生活」が刊行された。
 長じて、県立野辺地中学校、青森師範学校に進み、「でも、しか先生」として郷里の小学校に勤める。その翌年東京に出て、ほとんどを小学校教師として定年を迎える。
 日本作文の会との出会いは、たまたま夜学の道すがら駿河台ホテル(現明治大学の一棟)で開かれていた“日本作文の会月例会”の看板に引寄せられたことだった。この研究会で、戦中の「生活綴方教師」に遭い、いうまでもなく、国分一太郎先生の実物?に初対面した。

私を支えた平和教育 榎本 豊(会員・埼玉)

 戦後71年目の年に、平和を脅かす大きな転換点を迎えようとしている。だからこそ、平和教育を、現場で大事にしてほしいと願いながら、この実践を提案したい。
一 作文教育との出会い
二 生活綴方と平和教育分科会での、国分さんの大事な訴え
三 墨田区への異動から、戦争体験の聞き書きは始まった
1 東京大空襲の体験者が、何人もクラスの親にいた
2 外地で、兵隊として、生死の間を彷徨った人々もいた。
3  一人の聞き書きをみんなで考えあう
4 平和学習を、学校ぐるみで取り組む」
5  原爆体験者が、身近なところにおられ、聞き書き学習に取り組む
6  東京大空襲の体験者が、今でも語り部を続けている意味 

 1945年生まれ、埼玉県。埼玉大学教育学部。東京都豊島区・墨田区の小学校に勤める。国分一太郎「教育」と「文学」研究会、綴方理論研究会、日本作文の会会員。「平和教育と生活綴方」を生涯の仕事にする。
〈共著〉『いま、なにをどう書かせたいか1.2年 3.4年 5.6年』(綴方理論研究会著・明治図書)「平和教育実践選書全11巻」(桐書房)、「作文教育実践講座全10巻」(駒草出版)「ことばと作文」(日本標準)「作文の授業」(国土社)等に、実践報告を載せる。

〈国分一太郎詩「胸のどきどきとくちびるのふるえと」をなくす〉とは 

…井上ひさしの推薦文「忘れられない少年詩」をめぐって… (2010その後)

梅津 恒夫(会員・山形県長井市)

一 国分一太郎の詩と井上ひさしの推薦文                   
二 2010.7国分一太郎研究会での私のレポートから
三 私の探索・その後                           
四 「古い虫」のテーマが井上ひさしにどう受け継がれ深められていったか。
五.「日本人には主語がない」(井上ひさしの到達点・主旋律)  
 
 1943年山形県白鷹町生まれ。1965年から米沢興譲館・長井・長井工業高校に勤務。その間教職員組合専従を5年。日教組の自主編成講座、県内・全国教研集会で多くを学ぶ。「書きながら考える」「自立・自己形成」をテーマに学級・授業日誌(生徒との交流)、「18年間の自分史」(卒業作文)、国語通信、文集作りにとりくむ。2003年退職後、地区・県9条の会の活動に参加する他、カナダ移民戦時下強制移動の体験記録や地域史の聞き書き等にもとりくんでいる。
〈著作〉 『デコボコ教師 わが・いもこ洗いの記』(記録集)、
『荒砥中学 双翼 2007』(1958年中学卒・集団就職世代の自分史・聞書き集)(共編)、『佐藤惣右衛門とカナダ移民写真展(記録集)』(共編)、『カナダ移民・佐藤惣右衛門関係年譜・資料集』(5集、私家版)

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