子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

豊島作文の会 2016年度活動方針案

豊島作文の会 2016年度活動方針案

2016.4.23(土)
 「貧富の格差」「福島原発5年目の苦悩「私たちの年金を株価操作に」「甘利金融大臣の斡旋利得」「テレビコメンテーターの更迭」「TTPの墨塗りで審議拒否」「保育園の自宅待避問題」「「パナマ問題」「熊本大地震」と、今思い出しても次々と、今年も問題が起きたが、何の解決の見通しもない。

3人のコメンテーターの降板

 ここに、ネットから調べた、3人降板の本当の理由というのを見つけたので、載せておく。
「英国大手新聞の「ガーディアン」紙と「エコノミスト」紙が、これほど大々的にかつ詳細に、日本の3番組キャスター同時降板劇を取り上げるとは、ちょっと驚くと同時に、改めてことの重大さを思い知りました。3番組キャスターとは、テレ朝「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスター、NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスター、TBS「NEWS23」の岸井成格(しげただ)キャスターの3人のことです。いずれも時には政権批判も辞さない硬派のニュース解説番組として、そして各キャスターは日本の報道機関を代表するジャーナリストとして長く活躍し、期待されてきました。つまり批判される側の政権にとっては、彼らは目の上のたんこぶだったのです。」
 23年間にわたりNHKの看板報道番組「クローズアップ現代」のキャスターを務めてきた国谷裕子さんが3月17日を最後に降板した。続投を強く希望した番組担当者の意向が認められず上層部が降板を決断した背景には、クロ現をコントロールしたいNHK経営層の固い意思がうかがえる。
 クロ現は4月から「クローズアップ現代+」と番組名を一部変え、放送時刻も午後10時からと深くなる。後任のキャスターにはNHKの女性アナウンサー7人が就くと、2月2日に発表された。
 センター側は「国谷さんは欠かせない。放送時間が変われば視聴者を失う恐れがあり、女性や知識層の支持が厚い国谷さんを維持したまま、番組枠を移動させるべきだ」と反論した。しかし、黄木編成局長は押し切った。過去に議論されたことがなかった国谷さんの交代が、あっけなく決まった。
 その伏線となったのは、2014年7月3日、集団的自衛権の行使容認をテーマにしたクロ現に菅義偉(よしひで)官房長官に出演したときの出来事だった。菅長官の発言に対し「しかし」と食い下がったり、番組最後の菅長官の言葉が尻切れトンボに終わったりしたためか、菅長官周辺が「なぜ、あんな聞き方をするんだ」とNHK側に文句を言った、といわれる一件だ。新聞の投書に、最近気の利いた投稿文が出ていた。
「新装して2週間を過ぎたが、大衆的興味を重視して内容が軽くなった。国谷弘子キャスターが担当していた頃の「クロ現」を総合雑誌の巻頭論文とすれば、現在は大衆週刊誌のトップ記事と言えよう。」(東京都国分寺市、田辺龍郎89才)「東京新聞・反響」4/20(水)朝刊と、見事に分析している。

新聞社のトップが、総理とお食事会はまずい

 朝日新聞の「首相動静」記事に、誰と会っていたと書いてある。「渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長、橋本五郎・読売新聞東京本社特別編集委員、今井環・NHKエンタープライズ社長、清原武彦・産経新聞相談役、ジャーナリスト・後藤謙次氏、芹川洋一・日本経済新聞論説委員長、早野透・桜美林大教授、評論家・屋山太郎氏と食事」(池上彰の新聞ななめ読み・2016年1月29日の記事から。
 古舘さんのコメンテーターは、次々と下ろされた。古賀茂明さん、木村草太さん、中島岳洋さんなど、有能な人達がすべて下ろされた。そのかわりに出てきたのが、安倍総理と食事会に出ていた後藤謙次さんに代わった。まだ始まったばかりなので、静観中だが、何か物足りない。

りんごを例にしての説明

 岸井成格さんに代わって、朝日新聞社 特別編集委員の星浩氏を起用した。「1票の重み」に関して、自民党と民進党の考えの違いを解説していた。りんごを例として、説明していた。大きなりんご1つと、小さなりんご1つを比べる。学校の給食などで配られたら、多少文句も出る。それを、りんご1つに対して、りんご2つにしたら、もっとはっきり苦情が出るだろう。りんご1つの方は、自民党の案で、小選挙区で「0増6減」で、比例区で「0増4減」。
 民進党の案は、小選挙区で「7増13減」で、比例区で「1増5減」。このたとえ話が、りんごの数で説明した。しかし、肝心のアダムズ方式を取り入れた実施時期の問題は説明しなかった。自民党以外は、公明党も含めて、2010年の国勢調査に基づきただちに実施となっていた。自民党だけ、次回の国勢調査を2020年実施という案である。誰が見ても、自民党の考えは、少しでも伸ばし、最高裁判所の「違憲状態」の判決を甘く見ている。今日のニュースは、公明の委員長が、自民党の案でも良いとまた例によって、考えを変えてしまった。ここら辺のことを解説せずに、りんご1つか2つを例に出して説明したが、肝心のことは説明しない。始まったばかりなので、もう少し様子を見ようと思うが、岸井成格さんならどう説明しただろうか。昨日の星さん説明には、がっかりした。すでに、4/7(木)の朝日新聞・朝刊では、「自民党案で、成立へ」という記事を1面で載せている。問題点を少しも説明しない、こんな記事は、国民の考えを諦めさせるだけの記事である。

日本の民主主義ランキング過去最低の72位 国境なき記者団

 日本のランキングは2002年から2008年までの間、20位代から50位代まで時代により推移してきたが、民主党政権が誕生した2009年から17位、11位とランキングを上げた。2008年までの間は欧米の先進諸国、アメリカやイギリス、フランス、ドイツと変わらない中堅層やや上位を保っていたが、民主党政権誕生以降、政権交代の実現という社会的状況の変化や、政府による記者会見の一部オープン化もあり、2010年には最高の11位を獲得した。しかしながら、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故の発生の後、2012年のランキングでは22位に下落、2013年には53位、2014年には59位を記録した。そして昨年2015年には、ついに過去最低の61位から72位までランキングを下げる結果となった。

国連の特別報告

 日本政府の招待で、国連人権理事会から特別報告者に任命されたデビット・ケイが来日した。日本政府は、参議院選挙後に来てほしかったらしいが、急きょ見えて「言論や表現の自由の状況について現地調査」をした。日本外国特派員協会で、記者会見し、暫定的な結果を公表した。「電波停止」発言の高市早苗総務相には、何度も面会を申し入れあが、会えなかったという。「特定秘密保護法について特定秘密の定義が曖昧だと指摘し、法改正を提案。ジャーナリストを罰しないことを明文化すべきだと提言した。」悪名高き「記者クラブ制度」を「情報へのアクセスを弱体化させている。廃止すべきだ。」と述べた。(東京新聞4/20朝刊抜粋)

ドサクサ紛れの熊本地震への対応

 最初、安倍総理が現地に視察の予定が、急きょ取りやめになった。最初の地震の後、「本震」が起き、自衛隊の規模を、2000人から、2万5千人に拡大した。大きな内陸地震が起きたときは、はじめから大規模派遣にすべきだ。それと、在日米軍の垂直離陸輸送機オスプレイを食糧輸送の支援にと決定した。実戦配備後も事故が相次ぎ、安全性には何かと不安が残る軍用機である。ものすごい音で、離着陸するので、現地の人は、自衛隊のヘリが沢山あるのになんなんだと怒っている。そんな声は、マスコミは取り上げない。政府側にオスプレイの日本配備を正当化する意図が透けて見える。さらに、管官房長官は、今回の地震を受け、憲法を改正して、非常時に権限を内閣に集中する緊急事態条項を設けることについて「きわめて重く大切な課題だ」と本末転倒の議論を出してきた。東京新聞4/19朝刊「社説」抜粋

独ワイマール憲法の”教訓”なぜ独裁がうまれたのか?

 3月18日(金)の古舘さんのニュースステーションは、すばらしかった。その時の内容を。友人がテープ起こしをして、送ってくれた。
「第一次世界大戦後、今から100年近く前に、当時世界で最も民主的と言われたあの『ワイマール憲法』がこの劇場でまさに制定されたのです。第1条はもちろん、「国民主権」。そして、男女平等。思想信条の自由。その基本的人権を尊重する。日本国憲法も大きく影響を受けたわけです。ヒットラーが「ワイマール憲法」の第48条「国家緊急権」というやつなんです。これがポイントです。1933年です。念願の首相に任命されたヒトラーは、議会で多数を取るために、すぐに議会を解散しました。そして、選挙に向けて互いに利用し合う関係にあった当時のヒンデンブルク大統領を動かした。共産党が全国ストを呼びかけていた。それを見るや、国家緊急権を発動させたんです。(途中略)
 自民党が発表している「憲法改正草案」ですが、ここには、「緊急事態条項」という条文が書き込まれていますね。今年、7月の参院選で与党が圧勝して、三分の二の数を取るとなると、日本でも「憲法改正」というものがより現実を帯びて参ります。その時、遡上に上がるとされているのが、今言った「緊急事態条項」なんです。ここで言う「緊急事態」というのは、「大規模な自然災害」だけでなく、「外部からの武力攻撃」「社会秩序の混乱」などと位置づけて、この緊急事態の際に、ここです。
「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」と規定しているのですね。「詳しくは、「えのさんの綴方日記」の「えのさん日記」2016年3月21日に詳しい。写真などの出ているのは、「墨田区教職員組合」を検索すると、巻頭に出てくる。こちらをお勧め。

今の教科書を、活用しよう

 現役の時、教科書に載せてある生活文は、どちらかというと参考になる程度で、ほとんど活用しなかった。作文単元があると言うことが、貴重であった。いくつかの作品を参考作品として読み合ったり、子どもたち自身が心を動かして書いてきた作品を読み合ったりして、様々な指導過程で、活用した。指導過程とは、表現意欲喚起→題材・取材→記述→推敲→鑑賞と言う日本作文の会が考え出した方法を、大切にした。したがって、教科書の作品が、子どもの作文指導に影響があったといったら、ほとんどなかったと言っておきたい。そのくらい、教科書に出てくる参考作品は、大したことはなかったのである。しかし、作文の時間が保障されたと言うことが、とても意味があったと今考えている。指導題目を設定して、書かせるとこちらが予想もしないような子どもの世界を広げてくれたのである。たとえば、「新しい学年になったときの日のことで、心に残ったことを、丁寧に思い出して書いて見よう。」などと決めて、書かせると、様々ことに子どもたちは、心揺さぶられて、書いてきたのである。「クラス替えで、仲良しの友だちと別れてしまった」「担任の先生が変わり、ビックリした」「担任が、また榎本先生で、宿題が多くてがっかり」とにかく、様々な題材を、自分で決めて書いてくる。国分さんは、「選ぶことの自由」と言うことでそこに大きな意義と価値を見いだした。卒業文章の意義を書いておられたが、全く賛成である。4点あげていたが、卒業文集でなくても、普段子どもたちが書いてくる作品でもそれは当てはまるのではないだろうか。むしろ、毎日起こる、日常生活の中での何気ない生活の中から、価値のあることを見つける子どもたちの作品を大いに認め合ったりした。子どもたちに、ものの見方・考え方を深めて見つめる積極性・能動性をクラスのみんなで励まし合いながら、一人ひとりに自信をつけたりしてきた。そういうことが、今の教科書の「書く」こと単元からは、学べないのではないだろうか。何より「題材を選べない」ことが致命的だ。子どもたちは、書く内容の強制・書く時間が保障されてない・価値観の強制と様々な障害の中で、自由に書くことが出来なくなっている。だからこそ、少しでも工夫し、子どもの書く意欲を保障することを、創意して歩みたい。日常今起こっている出来事、たとえば原発再稼働問題・熊本大地震・パナマ問題・1票の重み等に、高学年ならば自然に関心が行く。そういうことは、ときの権力者にとって都合が悪い。だから、与えられたテーマで、日常の関心とは関係なく、書かされているのではないだろうか。

9月例会からどうしよう

 いよいよ、会場を取る場所が、今のところ未定だ。社会教育施設をとれるなら、それも一つの案だ。何かいい方法はないものか、皆さんで考え合いたい。

淳と隆の週刊リテラシー(MXテレビ9チャンネル)

 毎週土曜日の夕方、田村淳と上杉隆が中心となっている番組である。マスコミから干されて、自ら『ジャーナリズム崩壊』(幻冬舎新書、2008)も出し、日本記者クラブの問題点などをするどくえぐった。ついこの間も、「パナマ問題」をやはりマスコミから干されつつある古賀茂明さんと2人で、他では放送されない内容を毎週やっているので、お勧め番組だ。

1.目標
*子供たちが、自然や人間や社会に自ら積極的に関わり、現実をしっ  かりとらえることができるようにします。
*こどもたちが自分の表現したいことを、正しく豊かな日本語を使っ  て、書き表すことが出来るようにします。
2.具体目標
(1)誰もが、何でも言い合えるクラスの一員として、自覚できるクラスを目指します。(学級集団作り)
(2)こどもたちが、生活の中から、値打ちある題材を選び出す力をつけます。(題材論)
(3)日記指導を大切にしながら、生活のしぶり、書きぶりの良さを赤ペンで認めながら、書く意欲を伸ばしていきます。(自主的作文指導)
(4)指導題目を学期に1回程度は立てて、「指導過程」を大切にしながら、「ひとまとまりの文章」を綴らせます。(意図的・計画的作文指導)
(5)「ある日型」の1回限りの出来事を、ていねいに書かせます。
 同時に、高学年は、「いつも型」のたび重なる出来事を説明するような文章に挑戦させます。
(6)詩を書かせることを大切にしながら、その実践を提案します。
(7)作品研究をし、値打ちある作品を読みあいます。「日本児童・生徒子ども年刊文詩集」「東京の子」
(8)作文教育の指導理論を学習していきます。「作文と教育」など。
(9)全国大会や東京大会や国分一太郎研究会(山形と東京)に積極的に参加していきます。本年度は、日本作文の会の全国大会が京都市で行われます。新しい会員を増やすチャンスでもあるので、力を入れます。
(10 )若い人が、職場に増えてきているので、作文教育の大切さを訴えていきます。この会にも、積極的に誘うようにします。
 2016年度 豊島作文の会 活動計画 定例の会を基本的には、土曜日にする。

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