子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

1月2日(木)新年の最初に読んだ本

1月2日(木)新年の最初に読んだ本

週刊文春の記事

 昨年の暮れ、週刊文春にNHK記者が、「もりかけ問題」で辞任という記事が出た。いつも週刊誌は、わざわざ買わず、新聞の見出しなど読むだけですましているが、今回は久しぶりに購入して読んだ。第1線で活躍している有能な記者らしい。その方が、大阪豊中市で起きた「森友学園問題」をいち早くキャッチし、綿密な取材をして、大阪本社のテレビ局に放送をする記事を書いた。すぐにその記事は放送された。しかし、それは大阪というローカルなので、全国放送にするように東京本社にその記事を送る。しかし、一番肝腎な言葉が薄められていた。それは、安倍総理の妻「昭恵」婦人がその小学校の名誉校長という部分である。大阪で放送されたのに、全国放送になると、その言葉が、かなり薄められて、事前に送り返された。つまりNHKの執行部が、「忖度」して、その記事を弱めながら書き直しをしたのである。そのようなことが何度かあり、やがて、記者をはずされる人事に直面した。自分の職場は、記者として取材し、真実を報道する仕事からはずされたら、自分のいるところではないとして、辞任していく。最後の方に、その方が、そのことを克明に書いた本を出版したというので、さっそく購入して読んだ。

書き換え指示は誰がしたんだ

「安倍官邸対NHK」-森友事件をスクープした私が辞めた理由-相沢冬樹著・文藝春秋と言うサブタイトル付きの本だ。そこには、今のNHKには、真実を報道する本物の記者が、どんどん隅に追いやられている実情がよくわかる本だった。もうこうなったら、NHKの受信料を払わないことで、意思表示するきりないと考えてしまうほど、酷かった。例えば、近畿財務局の職員が自殺した。その方が遺書らしきものを残してなくなっている。記者は、ただちにその遺書の存在を確かめたいので、様々の方法で確認への道を突っ走る。しかし、箝口令が厳しく、なかなかその事実が掴めない。何人かが集団でその遺書の内容を掴み始め、おぼろげながらいくつかの事実がわかってきた。
・遺書は短く簡単なもので、森友関連の記載はないが、遺書とは別に、経緯を詳細に記したメモのようなものがある。
・メモの内容は、現場を調べた兵庫県警と、報告を受けた警察庁、それに遺族の知らせを受けた財務省しか知らない。官邸には財務省から伝わっている。法務検察サイドは間接的に聞いているが、正確なことをわからない。
・メモには、財務省本省から指示されて書き換えをさせられた恨みが書かれていた。衝撃的な内容だった。財務省関係者の実名も出ている。
 こうなると、ますます、本物のコピーを手に入れるなり、写真に撮るなり、詳細を描き写すなりして、詳しく伝えたい。様々な記者が、頑張ってもなかなか詳しい情報が入ってこない。よっぽどやばいことが書かれているに違いないと確信する。ある記者が要約情報を掴んできた。(情報源を秘匿するため所属は伏せる)として、A四で数枚程度そこには書かれていた。
・改ざんは財務局が勝手にしたのではなく、本省からの指示があった。佐川(全理財局長)指示で書き換えられた。
・決裁文書の調書の内容について、上から、詳しく書きすぎていると言われて書き直させられた。
・このままでは私1人の責任にされてしまう。冷たい。
・国会答弁では関係書類はないとしているが、たしかに当該書類は1年保存だが、通例で執務資料としてのこしており、ないということはありえない。
・上司と思われる人物や複数の議員の名前、麻生財務大臣についての記載も。

安倍総理のウソ

 この内容は、大変な事実が書かれていたので、ただちに記事として書き、独自ネタとして放送された。しかし、佐川氏や麻生大臣の名前は、放送されなかった。この時点では、事実かどうかの確認が取れていないので、名誉毀損で訴えられるのを避けたのだろうと解釈し我慢をする。
 この記事は、1年以上前の森友問題が少しずつ話題になりかけた頃の話である。あれから、1年経ち、国会では野党が色々追及したが、曖昧のままである。何ら解決していないのである。むしろ、安倍総理は、間違いなく嘘をついている国会答弁と、国民誰しもが見ている。もうとっくに総理大臣も国会議員も辞めて当然なのであるが、まだふんぞり返って総理大臣の椅子にしがみついている。
 この事件が明るみになった頃、一部マスコミは、政治家の関与を認めていた。一官僚が「書き換えを指示できるわけがない。」結局麻生財務大臣の名前は、はっきりしないまま、「佐川が書き換えをしたんだ。」と自分たちが優秀の官僚だったと認めた本人を、呼びつけにして、責任を佐川1人にした。マスコミは、このことさえ、ろくに取材せずただ沈黙しているばかりであった。
 今、相沢記者は大阪日日新聞へ、再就職して活動を始めている。この本が、たくさんの方に読まれることをのぞんでいる。久しぶりに、権力に立ち向かっている有能な記者が、NHKにもいるんだと教えられた。NHKは、この本が出版され、反響が広がることを怖れて、本の事実は違うことが多いと曖昧な表現で声明を出している。いずれにしても、受信料拒否が増えることを怖れていることがわかる。
 新年の抱負を語っている安倍総理の顔を見ながら、おもわずテレビのチャンネルを他に回したかったが、最後まで聞いていた。終わったとの記者の質問が、どうでも良い質問をして、何の問題も出ずに終わってしまった。もう、こんなごろつき記者は、追放すべき時期に来ている。「記者クラブ」は、安倍総理の取り巻きでどうしようもない集団にかしている。

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