子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月23日(土)小美濃さんへ

3月23日(土)小美濃さんへ

小美濃さんへ  正直な感想ありがとうございます。わたしも、今現職ならば、今の常任委員の人に選ばれてもうれしいとは思いません。だいたい、今の常任委員の人達は、文集を作っているのだろうかと、問いたいです。しかしながら、今現職の若い人たちを元気づけるには、一人でも多くの人たちが作文の会に関心を持ってもらい、関わりを持ってもらうことです。そのためには、まず「新人賞」は、絶対必要でしょう。同じように、いくつかの賞も、それなりに必要になってきます。その最後の到達目標が、総合優秀賞なのです。そういうものがなくなったら、自分への大きな目標が、亡くなってしまう気がします。今、この賞だけが一つの問題になっておりますが、問題はもっと深いところにある気がします。かっての作文の会は、様々な人たちが加入しておりました。日本作文の会の常任委員会が提案した系統的指導案を大事にして、歩んできた人たちが多数おりました。しかし、田宮・野名論争以来、系統案を酷く否定する人たちもおりました。その勢力が、常任委員に入ってきて、最初は、系統案を否定もしなかったが、途中から、推考するのは、子どもの文章をいじくり回すなどと言いがかりをつけて、否定するくらいになりました。そして、かって、日本作文の会が大事にしてきた、指導過程すら大事にせず、「子どもに寄り添う」とだけ言って、子どもの作品を読みあうだけの考えになっているところもあります。読みあうだけでもましですが。わたしは、「指導題目」を立てて、子どもたちに文章を書かせてきました。わたしが大事にしてきた、戦争体験の聞き書きの仕事は、この指導題目がなければ出てこない作品でした。その過程の中で、表現意欲・題材指導・記述・推考・鑑賞までを大事にしながら、一つの作品に仕上げてきました。「教育」という仕事は、子どもの可能性を引き出す仕事です。ただ、子どもに寄り添っているだけでは、子ども本来の可能性を大きく引き出すことは出来ません。言いたいことは、日本作文の会を、少しでも大きくするためには、様々な考えの人を、大事にしながら歩んでいくべきなのです。かっての日本作文の会には、様々な人たちがおりました。昭和天皇の3番目の弟の三笠宮殿下を顧問にしておりました。また、文部省側の指導主事をしているような人たちも加入しておりました。そのように、どのような考えの人も受け入れることが大事です。かっての東京の教職員組合が、そうでした。意見が違っても、最後は日教組の歌で団結していました。しかし、分裂したらおしまいです。両方とも、元気がなくなりました。
 昔の常任委員がすごかっただけでは、発展はありません。小美濃さんや我々が、その仕事をすればいいのです。あなたの実践を2回ほど伺いましたが、すばらしい仕事をされております。かって常任委員会で、系統案を大事にしている常任委員が辞めていくときに、「これで、一掃された。」と言った常任委員長がいたようですが、このような考えで運営していては発展はありません。

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