子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

作品7.学校生活の中で心に強く残ったことを書く

作品7.学校生活の中で心に強く残ったことを書く

収かくしたなす    六年 男子

 六月五日、先週の金曜日のことでした。日生劇場から帰ってきて、六時間
目がありました。六時間目は、農業でした。四月の終わりに、校庭の一番南の
すみに、畑を作ったのです。土を遠くからトラックで運んで、土が流れないよ
うに木でさくを作りました。ぼくとおじさん二人は、枝豆となすとミニトマト
を苗から植えました。

 週一回金曜日の六時間目に、ちいきの人といっしょに農業をやっています。
おもにやるしごとは、水あげをしています。ふだんの日は、毎日、ぼくたちが、
朝水あげをしています。畑のところに行ったら、ぼくのパートナーの吉田さん
がいました。また、もう一人のパートナーの相庭さんが、いませんでした。ぼ
くが、吉田さんに、
「あれっ、また相庭さんがいない。」
と言いました。そしたら、吉田さんが、
「そうだね。」
と言いました。ぼくは、
(何で来ないんだろう。この前も来なかったしなあ。)
と思いまし
た。吉田さんが、
「紙、持ってきて。」
とぼくに言われました。ぼくは、
「はい。」
と言って、取りに行きました。そして、吉田さんにわたしました。説明が終わ
って、自分たちの畑に行きました。ぼくが、
(吉田さん、なすでかくなったよ。)
と言いました。そしたら、
「本当だ。」
と言いました。吉田さんが、
「これもう収かくできるよ。」
と言われました。ぼくは、
「いいの。早いなあ。」
とびっくりしながら言いました。ぼくは、南先生が用意してくれた、はさみ
とふくろを持って行きました。ぼくが切ろうとして、ふくろをもちながら、な
すを切ろうとしたら、吉田さんが、
「なすを、グッと持って切った方がいいよ。」
と言われ
たので、ぼくは、
「はい。」
と言いました。ぼくは、なすを持ってはさみで切りました。ぼくは、
(うわあ、初めて収かくした。)
と思いました。吉田さんが、
「三時に予定があるから、かえるね。」
と言いました。ぼくは、
「はい。」
と言って、吉田さんは、帰りました。ぼくは、
(また、取りたいなあ。)
と思いまし
た。二つのなすは、ぼくが家に持っていくことになりました。

 榎本先生に見せようと思って、理科室に行きました。先生は、理科でジャガ
イモなどを育てているから、見せたくなったのです。そしたら、榎本先生がい
ました。ぼくは、
「榎本先生、なす取れたよ。」
と言ったら、榎本先生が、
「おお、なすは、みそ汁にするとおいしいよ。」
と言われたので、ぼくは、
「ふーん。」
と言いました。ぼくは、
(みそ汁に入れると、おいしいのかなあ。)
と思いました。ぼくの家では、なすをみそ汁に入れたことがないのです。とう
ふやジャガイモ、ナメコなどを入れたりしています。
 家に帰って、二つのなすをれいぞうこに入れました。一番上の専門学校に行
っている姉に、
「なすが取れたよ。」
というと、姉は、
「ふうん。」
と言う返事でした。なすは、まだれいぞうこに入っています。

 今、六年生は、地域の人に呼びかけて、野菜作りに取り組んでいます。校庭
の土はかたいので、黒土を運び、苦労して畑を作りました。これから、梅雨に
入り、水はけを良くしないと、野菜は、うまく育 ちません。梅雨が明けると、
夏です。雑草が、毎日のように生えるので、また大変です。私たちの小学校が、
最後の年になる記念すべきイベントになるでしょう。


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