子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月8日(月)ビナードさんのテープ起こしを終えて

10月8日(月)ビナードさんのテープ起こしを終えて

ビナードさんの講演を聴きながら

核兵器は、人類を破滅する

 レントゲンが1895年に発見した放射線が、原子力の始まりだ。翌年その放射線が、原始の中から飛び出してくると言うことを発見したのが、キュリー夫人。1905年アインシタインは、核分裂するときに、熱エネルギーがでると言うことを予言した。のちにこの予言が正しいと言うことが証明された。1942年エンリコ・フェルミが、ウラン238を核分裂させることに成功した。
 やがてその科学の成果は、広島のウラン爆弾による原子爆弾と長崎のプルとニュウム爆弾による原子爆弾へと繋がる。その後アメリカは、水素爆弾の実験を太平洋で何度か行い、太平洋を放射能で汚染してきた。今現在で、核実験をして核兵器を保持している国は、アメリカ合衆国、ロシア(ソ連からの継承)、イギリス、フランス、中国の五大国のほか、インド、パキスタン、北朝鮮が保有を表明している。また、イスラエルも公式な保有宣言はしていないものの、一般的には核保有国とみなされている。

原子力発電は、地球を汚染している

 その間、核の平和利用の名前で、原子力発電を利用している国は、世界31カ国にのぼる。1979年3月28日、アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で発生した重大な原子力事故。1986年4月26日1時23分にソビエト連邦(現:ウクライナ)の チェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故。そして今回の2011年(平成23年)3月11日に日本で発生した東北地方太平洋沖地震( 東日本大震災)によって引き起こされた福島第一原子力発電所事故へと繋がる。

科学者の責任

 このような歴史を見ていくと、科学者の責任は大きい。のちにラッセル=アインシュタイン宣言を作る。イギリスの哲学者・バートランド・ラッセル卿と、アメリカの物理学者・アルベルト・アインシュタイン博士が中心となり、1955年に当時の第一級の科学者ら11人によって、米ソの水爆実験競争という世界情勢に対して提示された核兵器廃絶・科学技術の平和利用を訴えた宣言文である。
 これを発表した3ヶ月ほど前にアインシュタインが没しており、アインシュタインが我々人類に放った遺言状ともいえる。この宣言には、日本の湯川秀樹も署名している。
 科学者が純粋に声明を出しても、のちの権力者がその科学の成果をどうにでも悪用できるようになってしまった。しかも、核の平和利用と言う言葉は、かえってむなしい響きになってしまった。

真実を見抜く力を磨かなければならない

 マンハッタン計画の当事者が、秘密裏に原爆の核実験から始め、御用学者によって、つじつま合わせが行われてきた。 「原爆投下は正しかった。」「ソ連脅威敵視政策」「パッケージを変えた原子力の平和利用」へと、次々と世界の人々をだまし続けている。アメリカでは、ウォルター・・ディズニーが、子どもたちに向けて作った原子力のコマーシャルが大きい。日本では、手塚治虫の鉄腕アトムのウランちゃんの役割は大きい。その間、アメリカも日本も記念切手が発行している。その時代に少年時代を過ごした私は、コピー〈媚び〉ライターの考えを見抜く力をますます磨かなければならない。生前国分一太郎さんは、テレビの映像の影響力をしきりに気にされていた。子どもたちの持っている瑞々しさが、次第に壊されていることを嘆いておられた。いじめによる自殺は、大人社会の反映である。真の言葉を見抜く力を、つけなければならない。政治家の言葉が、本当に軽くなってきた。   
アーサー・ビナードさんの講演は、
「えのさんの綴方日記」の「講演会の記録」参照。

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