子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

11月12日(水)研究紀要3号発行

11月12日(水)研究紀要3号発行

紀要の活用を!

 研究紀要3号が出来上がった。田中定幸さんの力によるものが大であるが、今回は理論研究会のメンバーが様々に力を発揮した。山形の研究会のテープ起こしは、小山守さんと工藤哲さんが行った。本間繁輝さんが亡くなり、その特集を組んだ。「しのぶ会」のテープ起こしは、小山さんがしてくれた。良いものが出来上がった。今回は、山形の国分恵太さんや本間英美子さんからの多額の寄付があったので、会員になって下さっている方には、差し上げることにした。会員でない方には、600円で売ることにした。

片桐弘子さんの公民館活動での詩の実践

 片桐さんの街の公民館「詩のひろば」17年間をまとめを、じっくりお読み下さい。国分さんの「日本の児童詩」や「しなやかさというたからもの」などの考えを大切にしながらの実践。この本が書かれてから、半世紀経ち、「子ども時代は、野蛮な時代である。」その特権が大人によって奪われ、一層難しい時代となっている。しかし、しなやかな心を育てるために、「詩」という表現方法を大事にしたいと結んでいる。

本間繁輝さんを偲ぶ

 「本間繁輝さんを偲ぶ」は、お別れ会の言葉を、小山守さんが、テープ起こしで忠実にまとめた。どの文章も、本間さんの人柄が色濃く出ている。国交回復前に中国にご夫婦で行き、上海外国語大学で日本語を教えた子どもたちの弔電も載せられている。高野根さんの文などは、若い頃に本間さんが情熱的に教える姿が出ている。本間さんが「日中友好訪中団」の団長で、南京で再会したときのことなども克明に書かれている。理論研や豊島作文の会や横須賀作文の会のメンバーが18人の構成員だった。

巻頭論文は

 安部貴洋さんの巻頭論文は、70年代以降の日本作文の会の流れが、変更していく時期である。それを、国分一太郎さんの論考を中心に、明らかにしている。「人間への注目」は、70年代の作文を書かせる教師の合い言葉だった。
 年配の人から昔の貴重な体験を聞き書きする実践は、私の実践の柱になったが、改めてこの論文を肯きながらじっくり読んだ。「現代つづりかたの伝統と創造」(百合出版)や「国分一太郎文集」(新評論・全10巻)を、丁寧に読み直してみたい。

生活綴方と昭和国語教育史

 国分一太郎さんの「生活綴方と昭和国語教育史」のテープ起こし「生活綴り方の展開」4回目の連載だ。田中さんの家のインコが、何度もテープを起こすのでまねをすることが出てきたと以前聞いた。インコは、もう亡くなったとか。ストレスかな?本当にご苦労な労作だ。

3人の座談会

 「長瀞と国分一太郎」の3人の座談会のテープ起こしも小山さんの労作だ。起こした文を、もう一度現地山形の人に読んでもらい、加筆訂正して出来上がったものだ。吉田さんは、朱をたくさん入れて戻してくれたとのことだ。この討論会に寄せる思いが強いことが伝わってくる。なお、山形の研究会場を国分さんの勤務校であった長瀞地区で行った。地区の会長あいさつは、長瀞で開かれたことを大変喜ばれたあいさつだったので、急遽載せてある。(テープ起こしは工藤哲さん)

紀要は、1冊600円で頒布することになった。大勢の人に広めいきたい。

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