子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月11日(土)新学習指導要領を読んで

3月11日(土)新学習指導要領を読んで

 新聞の記事が出たが、「意見公募」という囲み記事があったので、自分なりに考えて、公募することにした。

 年35コマ増える。その時間を、どのように組み込んでいくのか。休み時間を減らしたり、掃除の時間、給食の時間を減らそうとする動きもある。そうなると、1日の子どもたちの過ごし方が、今以上に慌ただしくなり、ゆったりと過ごす心の余裕もなくなってしまう。一方教える側の教師の忙しさを少しでも解決するためには、1クラスあたりの児童数を35人学級にして、教師の定員増をすることであるが、今回もそれは見送られた。教育に投資をすると言うことは、将来への大きな投資につながる。金を使わず、教育内容に口出しをする。教育現場は、混迷するばかりである。 
 英語の時間数が増えるが、現在の小学校の教員は、英語の免許は持たないが、それをどのようにして、英語教育を広めていくのだろうか。1日に教える時間数は、決まっている。そうなると、他の教科の時間数が減ってくる。特に心配なのは、国語の時間数が減り、文章を読み取る力、表現する力が、かなり落ちてきている。日本語でものごとを考える力そのものが、どんどん低下してきている。英語がきちんと話せる前に、日本語そのもので、ものごとを考える力を付けてからでないと、英語そのものもきちんと理解できないまま消化不良に陥るであろう。
 道徳が教科に組み込まれたことも、評価の対象になり、それをどのように評定していくのだろうか。一説によると、通信簿には、文章で記述すると言われている。それとて、学期末の時期になると、頭を悩ます1つになるであろう。
 現場がどれほど忙しくなっているかと言うことを、文科省のお役人たちは知っているのだろうか。「自己申告書」「ライフプラン」などを、年度初めに作って、提出しなければならない。新しい学年になって、子どもと向き合う大切な時期に、その他様々な書類の提出に負われる。問題をかかえている子に、声かかける時間も心の余裕もなくなっているのが、現実だ。「学級崩壊」などと言うことは、あまり聞かれなかったが、ここ10年間は、1つの学校に、そのような芽生えが、いくつかあり、最終的には、担任教師が、心身症で、休職に追い込まれている学校が、2校に1校出てきている。原因は、色々考えられるが、現場があまりにも忙しすぎるからではないだろうか。
 今回の改訂を読むと、そのような現場の大変さを汲み取って、改訂されたという事実がどこにも見つからない。むしろ、益々忙しくなり、悩める教師がもっと増え、学校経営が成り立たなくなるのではないかという心配さえ持っている。

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