子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月12日(日)新学習指導要領を読んで・その2

3月12日(日)新学習指導要領を読んで・その2

 10年に一度の学習指導要領が、改訂された。4年後に、この改定案で、実施される。まだ、案なので、少しでも訂正して、現場にやり安くしてほしいので、問題点を、指摘して、意見公募に応募することにした。最初に書いた文章だと、1500字を超えてしまった。1000字以内で、要旨を書くと書いてあったので、もう一度書き直して、1000字以内におさめて書き直して、意見公募に出した。
*新学習指導要領を読んで
 教える側の教師の忙しさを少しでも解決するためには、1クラスあたりの児童数を35人学級にして、教師の定員増をすることであるが、今回もそれは見送られた。
 英語の時間数が増えるが、現在の小学校の教員は、英語の免許は持たないが、それをどのようにして、英語教育を広めていくのだろうか。
 特に心配なのは、国語の時間数が減り、文章を読み取る力、表現する力が、かなり落ちてきている。日本語でものごとを考える力そのものが、どんどん低下してきている。英語がきちんと話せる前に、日本語そのもので、ものごとを考える力を付けてからでないと、英語そのものもきちんと理解できないまま消化不良に陥るであろう。
 現場がどれほど忙しくなっているかと言うことを、文科省のお役人たちは知っているのだろうか。「自己申告書」「ライフプラン」などを、年度初めに作って、提出しなければならない。新しい学年になって、子どもと向き合う大切な時期に、その他様々な書類の提出に追われる。問題をかかえている子に、声かかける時間も心の余裕もなくなっているのが、現実だ。「学級崩壊」などと言うことは、あまり聞かれなかったが、ここ10年間は、1つの学校に、そのような芽生えが、いくつかあり、最終的には、担任教師が、心身症で、休職に追い込まれている学校が、2校に1校出てきている。
 原因は、色々考えられるが、現場があまりにも忙しすぎるからではないだろうか。今でも、休み時間が減り、子どもたちが発散する時間がなく、いつもイライラして過ごしている。さらに休み時間が減ったら、子どもたちの発散する場は、皆無となるであろう。今以上に、子ども同士のトラブルが増え、学級も落ち着かなくなるであろう。
 私が新卒で現場に勤めた頃、1学年3クラスの中規模校でしたが、専科教師が、3人いた。大規模校は、4人いた。音楽、図工、理科だった。1週間に、その3教科は、6時間担任の空き時間だった。教材研究や事務作業の時間に取れた。 今回の改訂を読むと、そのような現場の大変さを汲み取って、改訂されたという事実がどこにも見つからない。むしろ、益々忙しくなり、悩める教師がもっと増え、学校経営が成り立たなくなるのではないかという心配さえ持っている。 埼玉県川口市 榎本 豊(元教師)

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