子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月13日(木)東日本大地震から3周年

3月13日(木)東日本大地震から3周年

 3月11日(火)に東日本大地震が起きて、3周年経ち、政府主催の記念式典が行われた。3人の代表者が、遺族を代表してあいさつをされたが、それぞれ心に響くあいさつをされた。その中でも、岩手代表の方のあいさつは、特に印象的なあいさつだった。

岩手県代表・浅沼ミキ子さんのことば全文

 もう顔を見られなくなって3年も経つのですね。私たち夫婦に初めて授かった子供として25年間、時には大笑いし、時には一緒に涙し考えて、あたりまえのように過ごした日々。そんな日常が、こんなにもいとしい日々だったことを、かみしめる毎日です。
 地震の直後に、お客様を避難誘導してきたあなたと会うことができました。生き生きとした顔で仕事を遂行しているあなたを頼もしく思い、言葉を掛け合って、お互い安心して別れましたね。
 あれが最期になることなど思いもせず、3月11日停電になった家で、あなたの帰りを待ちました。元気よく「ただいま」と帰ってくるものだと、翌日も、その翌日も……。
 10日後、二百体以上のご遺体が並ぶ中で、あなたを見つけた時、目視では確認しても、頭の中は認めようとしませんでした。そんな中、一日一日をどう過ごしたのか、思いだすことができません。
 ただ、たくさんの方が支えてくれました。どれだけのお力をいただいたのか、物心両面での、全国・全世界のお心寄せに、感謝の思いでいっぱいです。
 多くのいとしい命が、人を助けたい一心で、頑張ってくれました。大好きだった陸前高田の人たちを、守りたかったでしょう。
 みなさん、お疲れ様でした。
 生かされた私たちは、亡くなった方々の無念さと、その数倍ものご遺族の悲しみと悔しさを、未来へと語り伝えていかねばなりません。
 あなたが大好きだったこの街を、安心して暮らしていける街になるように、復興へと歩んでいきますから、ずっと一緒に見守っていて下さい。母は、あなたを誇りに思います。
 私たちのもとに生まれてきてくれたこと、ありがとう。
 最後に、東日本大震災で亡くなられたいとしい御霊のご冥福をお祈り申し上げます。
 平成26年3月11日 岩手県代表 浅沼ミキ子

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