子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月21日(火)ちょっかいから

3月21日(火)ちょっかいから   吉沢 賢太

 五月の下旬ごろ、夜ねる時にお母さんはいつものようにぼくにちょっかいをしていた。お母さんは妹にはちょっかいを出さない。ぼくは、
(ずるいなあ。)と思う。お母さんは、
「りさにやるとかわいそうでしょ。」
と言う。お母さんは口ゲンカもやる。妹がかってに前がみを切ってしまって母におこられてしまった。母は、
「りさがかってに前がみ切っちゃったんだよ。」
とおこっている顔で言った。母は、
「ださーい。」と妹に言う。妹は、
「別にいいの。」
と泣きながら言う。母の口ゲンカをこんぐらいだ。母はぼくの顔の前に手をおいたりデコピンをしたりしてくる。ぼくもデコピンをやりかえす。ぼくは、
「やめてよ。」
と言ってもぜんぜんやめない。ぼくはだんだんイライラしてきた。ぼくは、
(なんで言ってもやめないんだろう。)と思う。ぼくは、
「なんでいつもちょっかいをするの。」
と言うと母は、
「手がひまなんだもん。」
と言う。母は、
「ちょっかい出さないとひまになっちゃうの。」
と言った。ぼくは、
(ひまでもいいじゃん。)
と思った。ぼくがちょっかいを出すと母は、
「やめてよ。」
とぶちながら言った。ぼくは、
(なんでいつもぶちかえすの。)
と思った。それがずっとつづいてどちらともけったりしていて、母が、
「もうあっちいって。」
と大声で言った。ぼくは、
(お母さんからやってきたのに。)
と思って、ぼくは母に、
「お母さんからやってきたんでしょ。」
と言った。母は、
「それはそうだけどさあ。」
と言った。ぼくがあっち行かないと母は足でけったりしてくる。ぼくは、
(いつもこうなっちゃうんだから。)
と思う。妹は、
「やめて。」
と言う。ぼくはやめたけど母はまだやってくる。ぼくは、
(もうやめて。)
と思った。ぼくは母にまくらをなげた。ぼくは、
(あたった。)
と思い、笑いました。ぼくは、
(お母さんもなげてくるかな。)
と思った。母はなげてこなかった。母は、
「かえさない。」
と言いました。ぼくは、
(かえしてくれないとこまるなあ。)
と思いました。ぼくは、
(もうふをなげよう。)
と思い、もうふをなげました。ぼくは、
(こんどはなげかえしてくるだろう。)
と思った。母は、
「いたい。」
と言いなげかえしてきました。ぼくは、
「いたい。」
と言った。母はまくらをなげてきた。ぼくは、
(まくらもなげてきたなあ。)
と思った。ぼくはなげかえした。ぼくは、
(早くまくらかえせ。)
と思った。妹が母のすきを見て
「はい。」
とまくらをかえしてくれた。ぼくは、
(やっぱ、りさはやさしいな。でもたまにきょうぼうの時もあるけどな。)
まくらを持って言った。母は、
「まくらすてちゃうからね。」
と言った。ぼくは、
「いいもんね。」
と言った。けんかのあとはちょっかいをしなかったけど、でも一日すぎるとまたちょっかいしてくる。ぼくは、
(やめてほしい。)でも母は、
「コミュニケーション。」
と言います。ぼくは本当にやめてほしいです。

お母さん おもしろい

 お母さん、今この文章を読んだらどんな感想持つだろうか。吉沢君をからかっているんですね。今回結婚しているのが、何人かいたが、吉沢君もその一人でした。卒業と同時に、神奈川県の方に転校していった。近況報告の時に、はずかしそうに下を向きながら「結婚しました。」とぶつぶつ言う姿は、変わらないなあとやはり眺めておりました。

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