子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

7月12日(土)大学時代の友人へのメール

7月12日(土)大学時代の友人へのメール

いよいよ研究会も間近

 返信が遅れ失礼しました。7/19日~20日の2日間山形の研究会の準備で大わらわです。何しろ、250人くらいの会員の方々に案内状を送ることからはじめて、会費(2000円)納入と参加するかしないかの返信葉書の扱いなどに追われております。宿泊する人が22人ですが、2日間で、100人近くは集めたいと考えております。当日の運営の仕方など地元との連絡は、事務局のところでしなければなりません。幸い、事務局員が9人ばかりおり、手分けして仕事をしております。今年は、国分一太郎さんのつとめていた地域での研究会になりました。もうその教え子さんのほとんどが亡くなられており、一番最後の教え子さんが88才になられております。今回は、その最後の教え子さんに教えた綴り方教育と『想画教育』(図画教育)を中心にシンボジュームを企画しております。国分さんが亡くなられた29年前に、NHK東北仙台が、50分近くかけて、その当時50年前の子どもたちのくらしを、国分一太郎の実践と繋げながら放送しました。それを、今回は、もう一度参加者に観てもらい、これからの教育に生かそうという企画です。そんなわけで、毎日その準備というくらしなのです。

マンション日記を読みながら 

 さて、今回のものをまた拝見させていただきました。毎回感じることですが、そこでの暮らしぶりが、私にも伝わってきます。それは、日々の何気ない暮らしの中で、心に残った出来事を、しっかりと取り上げているからです。この見方・考え方は、私が大切にしてきた『生活綴方(作文)教育』と通じるものがあります。小さな幼子が、一つ一つ物を覚えていくときには、『もの』を具体的にとらえ、そこから名前を覚えていくことは、人間の発達段階として、とても大切な過程です。

プライバシーの問題 

 その中で、とてもやっかいの問題が、マンションの暮らしにも起きていることに気がつきました。それは、私が晩年苦労したプライバシーの問題です。作文教育とプライバシーの問題は、昔からずっとあった問題です。ただ、やかましく言われるようになったのは、法律で位置づけられてからです。私は、教育の世界では、こどもの生活が幸せになることを前提に考えました。何でもプライバシーを大事にしたら、日記指導も出来ないし、こどもの作文も名前を入れて発行できません。ですから、そこの所を、最初の保護者会で、きちんと親に伝えます。それも具体的にこどもの作品を通して、考えあうようにします。ほとんどの親が、そこで納得してくれます。あとは、具体的に、こどもの作品を発行しながら、考えあうようにしていきました。疑問に思っていた親が、自分のこどもの作品が取り上げられ、こどもの見方考え方が変わってきて、自信を持つようになり、考え方ががらりと変わっていきました。

大切なのは、その人が幸せになること

 だから何でもプライバシーで考えたら、間違った結論になることも出てくるでしょう。昔は、何でもなかった学級の連絡網が作れなくなりました。卒業文集に、子どもたちの住所一覧のページが作れなくなりました。問題は、それを悪用する業者なりが出てきたからです。困ったものです。
 様々な人が暮らしている、マンションの中では、ことにこの問題は、深刻ですね。行き過ぎたら、何もしないこと、関わりを持たないことになっていくでしょう。今社会で問題になっている、老人の孤独死などは、その典型的な例になるでしょう。その中で暮らしている誰かが、その人と繋がりを持っていればこんな悲しい出来事は、なくなっているはずです。管理人として仕事をされている坂口さんとしては、そこのところが1番難しいところなんでしょうね。基本は、その本人自身が、一番幸せにつながることが、考える元になりますね。今回は、そのことをつくずく考えさせられました。

日本の国の縮図 

 このことは、日本の国の縮図でもあります。安倍政権の脱法ハーブを思わせる暴走を誰も止められません。止めようとしている人の力が弱くさせられているのです。その責任は、マスコミでしょう。人々が大きな問題が起きているのに、その目をそらそうと番組を編成しています。都議会のヤジ・石原環境省の金目発言・NHKの運営委員の百田の暴走発言と、次から次と問題が出てくるが、みんな流されるように、時が過ぎ忘れ去られていくのではないかと不安です。

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