子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

1月8日(日)映画「日本と原発4年後」を見て

1月8日(日)映画「日本と原発4年後」を見て

 午前中ソフトバレーの指導を終えて帰ってくると、妻が、「午後予定がなければ映画の紹介があるので、見に行ったら。」と紹介があった。題名を聞くと「日本と原発 4年後」と言うものだった。自分は、ほかの予定があるので、私だけ行けたら行ってほしいというのだった。場所は、川口「キュッポラ」の公共施設で、我が家から歩いて、10分ほどの所にある。特に予定があるわけでもなかったので出かけることにした。午後の2時からであったが、30分以上前に到着してしまった。入場料700円を払って、受付を終えた。100人くらいの会場は、まだまばらな人たちがきていた。始まる前に、主催者からのあいさつがあった。午前中も開いたが、満席であったということであった。周りを見ると、ほぼ満席であった。

4年たった福島の現実

 内容は、2011年( 平成23年)3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震から、4年たった現在までの現地の人々と現在の政府などの動きを多面的に流していた。福島で、一番被害の大きい地域の1つの飯舘村の人々の暮らしぶりが様々な形で映し出された。帰宅困難地域なので、人々が、全国に避難している。先祖代々の土地を奪われ、知らない土地に移動しなければならない。そこで、新しい生活になじめず、体を壊し、自殺をしてしまった人々が何人も出てきている。こんなに人々をばらばらにしておいて、加害者である東京電力の当時の幹部は、誰一人裁かれていない。訴えた人々がいたが、「不起訴」になってしまった。これはおかしいと、もう一度「起訴」すべきだと再審請求を起こす。それも起訴猶予にされる。さらに検察庁を、もう一度やり直しを起こす。そこで初めて、三人の幹部の「起訴」が認められた。地方裁判所が、東京電力の幹部をこれから裁くのである。そういう運動が、全国に広がりつつある。福島の人々に、「原発は絶対安心です」安全神話を作り出して、原子力を次々に作り、今や日本に54基も作られてしまった。日本中至るところに作られてしまったのである。さすがに福島の事故が起きてからは、日本中の原子炉がストップした。その時、化石燃料だけでは、大変な燃料費がかかると嘘の情報を流した。相変わらず、権力が、原子力村の中に組み込まれて、マスコミ・御用学者・政府・経済産業省が、原子力村に群がり、莫大な資金を食いつぶしている。官僚がしがみつく大きな理由は、天下りの甘い汁が吸えるからである。定年前に、そのような機関に天下りし、70才までの間に4~5回の転職をくり返し、そのつど莫大な退職金をもらう。

癒着の構造

 その間、政府自民党の癒着も凄まじい。政治資金のなで、莫大な金が吸い込まれていく。原発に疑問を持つ勢力には、金も出さず、政治家から追放しようとする。民進党の中には、連合の中に東京電力の労働組合の幹部がたくさんいる。したがって、完全な反対が出来ずらくなっている。再稼働反対の民進党の人々もいるが、発言権が弱い。
 安倍総理のように、オリンピックの招致の演説で、「アンダーコントロールされている」と大嘘を世界中に広めたが、日本のマスコミは、ほとんど沈黙に近い形で、発言をしていない。その中で、良心的な学者は、なかなかマスコミが取り上げようとしない。酷い国になったものである。安倍総理は、国会などで、「世界で最も厳しい審査をする機関が、原子力規制委員会である。」と発言している。しかし、その原子力規制委員会の委員長は、再稼働を次々に認めている。安全であるとは、宣言していない。責任も取らないと発言している。何で、こういうインチキがまかり通るのであろうか。あまりに呆れた発言している、無責任体制にだんだん腹が立ってきた。それでも、当局は、どんどん追い詰められている印象である。その中心にこの映画を作った有能な弁護士が、次々と嘘の情報を暴露しているのが小気味よく見ることが出来た。

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