子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

10月21日(水)43年前の教え子

10月21日(水)43年前の教え子

 古い年賀状を整理していたら、10年ほど前の年賀状が出てきた。その方は、豊島区の池袋第三小学校時代の教え子のお母さんからのものであった。それまでは、ずっと年賀状の交流が続いていたが、何かの理由で、途絶えてしまった方だった。2年生だけの担任をした子どもであった。たった1年間の担任であったのだが、とても印象に残る子どもであった。当時子どもに読み聞かせをよくしていた。それは、松谷みよ子さんの「小さいももちゃん」と言う創作童話を毎日続きで、読み聞かせをしてた。その話を、子どもたちは、楽しみに聞いてくれた。その他、「かわいそうな像」という土屋ゆきおさんの話を読み聞かせた。上野動物園の3頭の象が、戦争中に、次々となくなっていく悲しいお話である。又、1枚文詩集を、週に何回か発行していた。確か「なかま」という題を付けていた。
 その年賀状を眺めていたら、急に連絡をしてみたくなった。実に40年ぶりになる。たまたま、その子どもは、2年生の終わりに、転校していった子どもである。静岡県の方に引っ越しをした。その年賀状に電話番号が書かれていた。その場所に住んでいるかどうかわからない。受話器を取って連絡してみると、受話器の向こうで声がした。「私は、池袋第三小学校で、紀子さんを担任していた榎本です。」というと、「ええ、榎本先生ですか。」と言ったあとに、「ちょっとお待ちください。この電話番号に電話すれば良いんですね。こちらから、のちほど電話します。」と言って、電話が切れた。電話の声は、お母さんとすぐに気がついた。10分ほどして、懐かしい紀子さんの声が聞こえてきた。紀子さんが,7才で私が27才だったので、あれから43年経った。紀子さんも50才を超したことになる。お母さんは、82歳になったとうかがった。私は、「作文名人への道」の本を手紙を添えて送った。何日か経ち、お母さんからと紀子さんから、手紙とお母さんが摘んだお茶とようかんが届いた。

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