11月10日(日) 前川喜平さんのコラム
11月10日(日) 前川喜平さんのコラム
安倍総理のヤジについて、次の日(11月10日)の東京新聞のコラムに、前川さんが見事にこのヤジについて意見を書いている。さすがだなと、この日の前川さんの記事に頷いてしまった。ここに載せておく。日曜日のコラムは、前川さんの担当になっている。このコーナーは、色んな人が担当しているが、誰のコラムも必ず読むようにしている。
6日の衆議院予算委集中審議。萩生田光一官房副長官(当時)の加計学園獣医学部新設への関与を示す「萩生田ペーパー」の作成者について質問する今井まさと委員に、安倍首相が「あなたが作ったんじゃないの」とヤジを飛ばした。
このペーパーには「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」という萩生田氏の発言も記録されている。
「侮辱だ。謝罪せよ」と求める今井氏に安倍氏は「座席から言葉を発したことは申し訳なかった」と一応あやまったが、その際に次のような言い訳をした。「今井委員はこれを誰が作ったかと聞いたが、文科大臣はあずかり知らないから答えようがない。誰かわからないのだから、誰だって可能性がある。だから今井委員と言うことだってある」
この発言は事実に反する。この文書の作成者はすでにわかっているからだ。2016年10月21日に高等教育局長が萩生田氏と面談した際のやりとりを、担当の課長補佐が聞き取った上で作成した。それは文部科学省が認めている。
当時の義家弘介文科副大臣はこの件で萩生田氏に「謝罪」した際、「萩生田副長官の名前を出して事に当たる傾向があった」と説明した。もし本当にそんな職員がいるなら、当然厳重に処分すべきだ。萩生田大臣はなぜそれをしないのだろう?