子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

2月18日(木 )理論研究会で学んでいること

2月18日(木 )理論研究会で学んでいること

 理論研究会という例会を、月に1回行っている。国分一太郎さんの自宅で、月に2度ほど、ずっと行っていた。国分さんが亡くなってからは、継続して学んでいこうと、乙部武志さんの自宅で、30年以上月に1回行ってきた。乙部さんの自宅を取り壊すことになり、場所を見つけるのが大変であった。国分さんの息子の真一さんが、良い公共施設を見つけてきて下さった。井の頭線の東大駒場駅から歩いて5分くらいの所に「駒場住区センター」という施設を1回900円で学習会という名目で借りている。

会の内容

 まず、最初に「とつおいつ」と言うコーナーで、乙部さんが講義をして下さる。その内容が、中身が濃く、博識な乙部さんならではの話がいつも展開されている。現在会員は、20人ほどいるが、常時10人前後の人が集まってくる。国分さんの頃からずっと続いてきている人は、田中定幸さん、乙部武志さん、左川紀子さんと私の4人くらいになってしまった。「作文と教育」の編集長をされた本間繁輝さんや千葉の解放教育をされていた武田和夫さん、元日本作文の会の常任委員をされていた関口敏雄さん、永易実さんもすでに故人になられてしまった。20代の初めから永易さんと同じ職場におられた折井ヒロ子さんも現職でなくなってしまった。

案内状の中味

 会が終わると、次の例会日を決めて、楽しい2次会を近くの酒場で行っている。例会の内容を、次会の案内状を出すときに必ず報告するようになっている。ここのところ、工藤哲さんがずっと記録をして案内状を作ってくれている。今回も、2月例会の案内状が届いた。なかなか良いまとめなので、ここに載せてく。

「はじける芽」理論研究会 2月例会のご案内

日時 2016年2月21日(日)PM1時~5時 場所 駒場住区センター 目黒区駒場1‐22-4
*京王井の頭線・駒場東大前下車。改札前12時45分に集合。
◇第7回「人権教育と生活綴り方」三重大会報告(日色 章さん)
◇第65回 日教組教研集会(岩手大会)報告(田中定幸さん)
*乙部先生、ご事情により2月例会はお休みです。

国分さんの婚約者だった人

 山形の山田ときさんが、1月22日なくなられました。享年102歳です。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。国分一太郎研究会からは会を代表し、会長の田中定幸さんが25日の葬儀に参列いたしました。
 葬儀その他の様子は、田中定幸さんのブログ『ツルピカ田中定幸先生』に詳しく紹介されています。

関口敏雄さんの想い出

★乙部先生持参の一つ目の資料。『作文と教育』に載った「藤田廣、関口敏雄往復書簡ー北から南からー」というコピー。日色章さんのまとめた『あしあと関口敏雄集』からのものです。関口さんが中堅教諭として活躍をされていた、55歳ころの資料のようです。『作文と教育』誌上に、「季節のうつりかわりをとらえる」の執筆をしていること、横浜の全国大会でも提案を行っていること等、関口さんが精力的に活躍されていたのが伝わってきます。関口さん自身の言葉では、1966年秋に行った浜田山小での詩の授業の話、この時初めて、国分先生から声を掛けられ、綴方の実践に取り組む決心をしたこと、浜田山小では、常任委員の乙部先生や他のメンバーで、互いに民間研究団体での研究の成果を持ち寄って勉強を続けていたことなども書かれています。

東京作文協議会発足の頃

★もう一つの資料は、『都市の子どもと生活綴方』(1977年乙部武志さん編集)の中から。いただいたコピーは、1955年のことを記述した部分。東京に、「東京作文の会」を発足させる必要があるという要請が出てきて、結成のための準備会が開かれる、その動きが始まっていることを伝えています。「東京作文の会の運営」について、という提案、提案者名は、前年、新潟から上京してきた本間繁輝先生の名。本間先生25歳、乙部先生26歳、共に青年教師の頃の話です。
★乙部先生が青森で生まれた1929年1月4日。その十か月後、東京で『綴方生活』の創刊があります。秋田で『北方教育』が創刊となり、「調べる綴方」が初めて俎上に上り始めた1930年。新潟で本間先生、東京で関口先生が生まれました。なんとも不思議なめぐり合わせを感じます。

綴方連盟事件の弁護士「高田富輿」

★榎本豊さんが佐竹直子さんに声をかけたことが出発点。人々がどんどん繋がっていきます。坂本亮、国分一太郎に繋がっていき、次は綴方連盟事件の弁護士「高田富輿」に。榎本さんから『獄中メモは問う』を贈られて読み終わった鈴木健治さんが、北海道の図書館に出かけていく話はすごい。鈴木さんは高田弁護士による、二日間、12時間にわたっての弁護の様子が『綴方連盟事件』(高田富輿)に詳しいことを知るのですが、すでに手に入らない本で、北海道の図書館でならコピーすることができると調べたようです。鈴木さん、北海道に3泊4日。札幌の図書館で高田富輿の『綴方連盟事件』をコピーし続け、2冊分を作成して戻ってきました。昔から墨田には、こういう野武士のような、すごい人がいっぱいいたのです。『小坂佐久馬文集ー私の国語人生より』の中で坂本亮さんが書いている「解説」という貴重な資料を見つけて紹介してくださった、田中定幸さんもすごい人ですが。人と人との繋がりが、まだまだひろがっていきそうです。(文責:工藤)

田中定幸さんのブログ『ツルピカ田中定幸先生』

 これに関連して、田中さんのブログにも、工藤さんのこの文章が載せてある。田中さんも、工藤さんのまとめに敬服して、ブログに載せたのであろう。あわせて、ご覧頂きたい。
 なお、理論研究会に参加したい方は、いつでもどうぞ。なお、田中さんのブログを見て、神奈川県の小学校に勤めている若々しい男性が参加するようになりました。この方に、豊島作文の会のことも紹介したら、そちらにも参加してくれるようになりました。この間、教室で実践していることを提案してくれました。なかなか、中身の濃い提案でした。若い人が加わって下さると、皆が元気になります。
連絡先 電話番号 090ー4920ー7113〈榎本豊〉

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