子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月14日(木)『渡辺柚紀奈さん ありがとう』

3月14日(木)『渡辺柚紀奈さん ありがとう』

2年前に、一才ちがいのお姉さんの奈都海さんと一緒に入ってこられた。
一丁目でなく、地域外からの助っ人だった。
おかげで、高学年チームは、何とか人数を確保できた。
二人とも、まだ、ドリブルなどうまくつけずに、学年下の子にも負けていた。
もちろん、サーブだってなかなかネットを越すのに苦労していた。
二人とも、持ち前のがんばり屋で、めきめき上達してきた。
一年上の奈都海さんは、何とか高学年チームで活躍しだした。
あなたは、サーブ、レシーブともレギュラーにはかなわなかった。
したがって、高学年チームでは、レギュラーの4人には入れなかった。
心の中では、悔しかったに違いない。
それでも、練習はほとんど休まず、遅刻もせずに練習に熱心だった。
一年がたち、試合のおもしろさも少しずつ覚え始めたが、
一才ちがいのお姉さんが卒業で、新六年生は一人だけになってしまった。
だから、不安に感じたのだろう。
「かんとく、私も、やめます。」
といきなり言われた。
あなたのそのときの声は、申し訳なさそうにかぼそい声だった。
顔を見ると、涙ぐんでいた。それでも、
「いいよ。」
とは言えなかった。
「6年生一人だけど、ぜひ残って、続けてほしい。もう一度考えてほしい。」
そのようなことを言った覚えがある。
あなたは、そういうこちらの期待に答え、
次の週に来てくれて、一年間続けることを誓ってくれたのだった。
一度決めてからは、あなたの練習に対する意欲は、確実にしっかりしてきた。
キャップテンとして、準備体操から整理体操まで、いつも先頭に立ってくれた。
この2年間に目標に向かって努力したことは、大きな実となって熟した。
三公民館の大会で、三位になった。
あなたが残ってくれなかったら、この喜びは結実しなかっただろう。
3位に賞状をもらうときの姿は、はつらつとして輝いていた。
6年生1人で、よくチームをまとめてくれた。
後輩の人たちも、あなたががんばってくれた姿を、
みんな見て練習に励んでいた。
この2年間本当にご苦労様。
この2年間の努力は、あなたの人生に大きな自信を与えたに違いない。
中学生になっても、また新たな人生に挑戦してほしい。
「夢は、君らの宝物」
飯塚一丁目ソフトバレーボール監督 
2013年 3月16日(土)最後の練習日に

ソフトバレーの監督を引き受けてから、14年目になる。毎年児童数の減少で、チーム作りに苦労している。この2年間は、コーチ陣も充実して、最強の陣容になっている。

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