子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

3月21日(木)『N・K様』

3月21日(木)『N・K様』

 お元気にお過ごしのことと思います。こちら、退職して、2年間が経とうとしております。毎日何かをしております。午前中は、ジムに通い、体を少しでもふやけないようにしております。2ヶ月に一度、血圧が高いので、薬をもらいに行ってます。体重を減らすことが一つの目標になっているので、四キロ近く減らしましたら、激しい運動は避けてくださいと注意されてしまいました。確かにこの半年間は、自分でも少しやり過ぎるくらいのハードな練習メニューでした。水泳は引き続きやってもかまいませんと言われたので、いままで500メートル毎回やっていたので、少し距離を伸ばそうかと考えております。
 さて、今回「作文と教育」という雑誌に、原稿を頼まれました。長いこと作文教育をしてきて、思い出の残る一つの作品を中心に、若い教師のためにと依頼を受けました。私にとっては、戦争体験の聞き書きが、大きな実践の一つであったので、あなたの作品を選ばせていただきました。それにしても、あらためてこの作品を読みながら、あなたの表現力のすばらしさに圧倒されながら読みました。また、このような語りをされた、あなたのお母様にも、感謝しております。もう、このような戦争体験者は、皆無に等しいので、これからはできないでしょう。極寒のシベリアで捕虜生活をして、生死の間を彷徨って日本に帰って来られたあなたのおじいさまの生き方に、深い尊敬の気持ちを持ちます。この作品は、ほかの実践でも使わせていただきました。そうしたら、つい最近、その実践を読んだ高知県の作文を大事にされている先輩教師が、あなたが書いた作品をぜひ使わせてほしいと頼まれました。特にその方は、戦争体験者の中で、シベリア抑留に関する研究をされている方のようで、おじいさまの生き方にえらく感動されたようです。戦後このような生き方をされた方がいたという事実を、伝えたいので、と頼まれました。本当は、あなたの承諾を得てからと考えたのですが、お許しください。
 お母様は、お元気ですか。私の母は、今年92才になりますが、老人ホームで暮らしております。週に、1度は会いに行っております。義祖母も、車いすの生活になり、今は2人の親の介護で、老老介護の生活です。みんないつか行く道です。「親孝行したい時には、親はなし」と昔から言われています。長生きしている親に感謝しつつ、もう少しこんな生活は続きそうです。
 B小には、お子様はもう在籍しておりませんか。A先生という方は、立花小で隣のクラスにいた生徒でした。職場を休んでいると聞いて、気になっております。若い先生が、自信をなくして途中で病欠になる人が、結構おります。
 職場が忙しくて、相談する先生がいないと言うことも大きな理由です。昔は、学年や先輩教師が相談にのって、乗り越えたのです。今の教育現場は、校長・副校長・主幹・主任・一般教員と5段階の身分に分かれてしまいました。校長権限が強くなり、民主的に学校経営がされておりません。主任にならないと、給料は、50才で頭打ちです。私のように、生涯一般教員で過ごすことは、厳しくなってきています。子どもの顔色を見るのでなく、校長の顔色をうかがうような教師が増えております。老いも若きも、パソコンに向かって、子どもとは直接関係のないような資料作りに明け暮れています。4月5月の一番スタートの時期に、子どもと向き合えずにパソコンに向かっていると言っても過言ではありません。学級崩壊が起きるのも、わかる気がします。先生が、忙しすぎるのです。
 色々書いてしまいました。お元気でお過ごしください。今度いっぱいやりたいですね。

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