子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

5月18日(金)生い立ちの記その19

5月18日(金)生い立ちの記その19

 ここに、彼が書き始めた頃の日記がある。

さんすう         T  4月16日(水)

 4月16日の水曜日11時頃、がっこうでさんすうをやりました。ぼくは、さんすうがきらいでやる気がしませんでした。榎本先生が、
「あきらめないでやりなさい。」
といわれた。でも、そのときは、
(めんどくさいな。)
とおもったら、みんながべんきょうしているところをみたら、やるきになりました。ひとりだけべんきょうをやってないと、はずかしいからやりました。でも、さんすうの分数をやってるとおもしろかったです。

赤ペン

 すなおに、自分の思った通りに書けているところが良いです。しゃべった会話や 心の中のことも、よく思い出して書いています。これからも、こういうふうに、じっくり思い出してもっと書いてください。T君の書いた文を楽しみにしています。きょうも、かならず書いてきてほしいです。3~4ぺージくらいがんばって思い出 して書いてほしいです。

のこされたT     T  4月17日(木)

 4月17日の木曜日3じころ、学校で通分と分数のべんきょうをやりました。ぼくは、ないしょでかえろうとしたら、
「しゅくだいやってない人は、6年1組のきょうしつでやりなさい。」
といわれました。ぼくは、
(やりたくないなあ、めんどくさいなあ。)
とおもいました。でも、たあくんがろうかで、
「プリントがおわったらあそびにこい。」
といわれてやるきがでました。ぼくは、てきとうでやれとおもったけど、榎本先生が「おしえてやるから前にきな。」
といいました。ぼくは、せんせいにおしえてもらえばはやくおわって、みんなとあそべるから、前にいきました。1まい目がおわったら、
「もう1まいやれ。」
といわれました。ぼくは、なんでみんなともぜんぜんあそべなくなると、じぶんでおもって、なみだ目になりました。そしたら、大久保拓也くんが・
「おうえんするからはやくやりな。」
といわれた。榎本先生は、ぼくに、
「がんばれ。」
といいました。それでやっとおわったら、うれしくてとびあがってかえりました。おばけのこともわすれました。うれしかったです。もうのこりたくないです。

赤ペン

 T君、よく書いてきてくれました。自分の思ったことを、こんなにすなおに書いていて、先生は、とってもうれしいです。T君の心は、いつもこんなにていねいに思い出して書いてほしい。かいわや心の中のことも、よく書けています。
 これからも、その日1番心に残ったことを、このようにどんどん日記に書いてほ しい。ぼくは、T君と日記を通じて、心がだんだんつながってきている気がしてうれしいなあ。
 ところで、きょうは朝から、ちょっとおかしかったね。どうしたのか、ちょっと しんぱいしてます。なにかあったのかな。あしたも書いてきてくれるかな。まってるよ。

おさらあらい     T  5月8日(木)

 5月8日の木よう日8時30ぷんころ、お父さんが、
「T さらあらってくんないか。」
といった。ぼくは、
「べつにいいよ。」                     といった。ぼくは、はしって台所に行きました。ぼくは、スポンジをとってさらをあらいました。ぼくが、
「あらったよ。」
といったら、300円をもらいました。こんどから、いっぱい家のしごとをやろうとおもいました。

赤ペン

 家に帰ると、こうやっていっしょうけんめい、いえのてつだいをしているすがた をみて大へんうれしいです。300円のお金をもらっても、もらわなくてもじぶん からすすんでやっていくと、お父さんもたすかりますね。ごくろうさん。

おさらあらい      T  5月15日(木)

 5月15日の木よう日のよる7時ころ、ぼくが、ねっころがっていたらおねえちゃんが、
「おさらあらってT。」
ぼくにいった。でもぼくは、
「今ねてる。」                       とぼくがいったら、うしろからおねえちゃんがぼくのせなかをけって、
「やれっていったらやれ。」
とおねえちゃんがぼくにいいました。ぼくは、へんなへんじで、
「やりますよ。」
とおくのへやでいいました。
 ぼくは、だいどころにいってみぎてにスポンジをもって、だいどころようのセンザイをスポンジをシューシューとだして、まずはコップから、ゴシゴシと台所であらってたら、手がすべって、コップがゆかにたたきつけられました。ぼくは、
(やべ。)
とおもいました。またあらって、コップはぜんぶおわって、こんどはおさらとおちゃわんです。おさらとおちゃわんは、ぜんぶちゃんとできました。はしもぜんぶすべんないでできました。ぼくは、じゃぐちをひねって水を出して、
「あったけえ。」
と思いました。ぼくは、コップ、はし、おちゃわんとさらをゴシゴシあらいました。ぼくはおねえちゃんに、
「あらったよう。」
といったら、おねえちゃんが、
「あっ、そう。」
といいました。ぼくは、あせをふいて、このことを日記に書こうと思いました。

赤ペン

 きちんと、4ぺージ書いてきてくれました。やくそく守れました。お姉さんに言 われて、自分から返事をして、お手つだいをしているところはえらいです。コップ が下におっこちて、われませんでした。われたのなら、どのようにしてかたづけた のかも書いておくともっと良かったです。4ぺージもきちんとかけるんですね。こ のあらいものは、いつもたくやくんのしごとになっているんですか?このじこくに は、お父さんは、まだ帰って来ていなかったのですか。まわりの人のことも、かき こめられると、もっと良かったです。会話は、良く思い出して書けていますね。

トンボごろし     T  6月29日(日)

 6月27日の金よう日朝9時ごろのことです。自分達のへやのそうじがおわったから、いとう君と山口君で外にあそびに行きました。山口君が、
「トンボむかつくからころそうぜ。」             と山口君が言いました。そうしたら、いとう君が、
「トンボつかまえたら、オレのとこもってこい。」
とぼくと山口君と石なべ君ととしき君に言いました。そしてぼくがトンボをつかまえて、いとう君にわたしました。ぼくが、
「そのトンボころそうぜ。」
と言ったら、いとう君がトンボに水テッポウでいじめてころしました。そのトンボをくものすにひっかけました。

赤ペン

 ちょっと、ざんこくだよ。文としては、会話はおぼえていてよく書けています。少しお休みがちでした。もっと出す回数を多くしてくださいね。

せんきょ        T  7月5日(土)

 7月5日の土よう日6時ごろのことです。ぼくが、じゅうたんの上でごろごろしてたら、外から、
「石井よしのぶです。よろしくおねがいします。」
と言ってました。ぼくが、ベランダに出て下に手をふりました。また、ゆうたーんして出てきました。また、ぼくは手をふりました。そしてお父さんに、
「明日、いしいよしのぶって書けよ。」
と言ったら、
「わかった。」
と言いました。せんきょは楽しい。

赤ペン

 せんきょは何のためにやるのか、これは何のせんきょなのか書いておくと良いで すね。なぜ石井よしのぶと言う人が良いんですか。「ただ、おねがいします。」と きたからですか。 

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