子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

8月22日(火)「むのたけじ」発言その7

8月22日(火)「むのたけじ」発言その7

首相たちの机上の空論

 安保法がついに成立したね。戦争が現実味を帯びてきたという危機感を持った若者が大勢出てきて反対運動をしたけど阻止できなかった。次の焦点は選挙ですね。また若者が動き、野党が連合して勝てばこの法律を無効にできる。そうなるかどうかだ。そうしなければますます戦争が近づいてくると私は思っています。
 今回の法律は、戦争を知らない政治家たちが頭の中で決めただけなんだ。武力行使の新3要件とか非戦闘地域とか後方支援とかいろいろな言葉が飛び交ったが、どれも戦場に行ったら意味のない定義になる。
 太平洋戦争末期の沖縄戦で、米兵が上陸したとき、沖縄の人たちは防空壕(ごう)に逃げ込んだ。その人たちを日本兵が追い出し、自分たちが入った。追い出された沖縄の人たちは殺された。
 兵隊たちは戦闘のためには民間人を犠牲にしていいなんて言われていない。むしろそんなことをしてはならないと教わったはずだ。でもそうはならなかった。それが戦争。自分の命を守るためには約束も命令も定義もない。殺すか殺されるか。野獣になるんですよ。
 非人道的な兵器は使わないと決まっているけれど、この間の講演会で一緒だった戦争取材を続けるジャーナリストが言っていました。イラク戦争で「武器は何でも使っていた」って。
 日本政府は「非人道兵器は運ばない」と言っているが、どこかの国から託された武器の中にそれが入っているかどうかなんて調べようがない。「相手を的確に識別して武器を使用するよう厳しい訓練をしている」から民間人が被害を受けることはないとも言っているけど、そのジャーナリストが見てきた現場では「相手を殺さないのは、戦場に行っていない軍隊だけです」と言っていた。
 そして、クラスター爆弾を後頭部に受けて、破片を取り出すこともできない子や、全身にガラス片が突き刺さった子、手がちぎれ飛んだ子どもたちの写真を見せて「戦地に前方も後方もない」と言っていた。
 安倍総理らは、そういう生の戦争を知らないから、命令すれば言うとおりにやると思っている。全くの机上の空論なんだ。
 この間あった自衛隊の富士総合火力演習は家族連れでいっぱいだったそうじゃない。着弾すると楽しそうに拍手をして、夏の花火大会みたいだったって見てきた人が言っていた。
 国民はどんどん兵器に慣れて、その弾が落ちた先で何が起きるのか想像できなくなっている。そこには内臓や肉片が飛び散り、肉の焼けたにおいが立ち込めている。それは自分の周りで起きるかもしれない。そういうことをどれだけ想像できるかが一人ひとりに問われているんだ。(聞き手・木瀬公二)2016年10月2日(金)

あれから1年たち

 今日本は、オリンピック熱で、大騒ぎ。閉会式は、安倍総理のスーパーマリオで大騒ぎ。こんなどうでもいいことには、どこのテレビ局も、一生懸命報道する。安倍総理の本当のことは、もっと恐ろしいことを企んでいるのにだ。憲法改悪をする準備は、次々に行っている。どこのテレビ局を選んでも、時の政府を批判的に報道するところは、皆無に近い。国民は、本当の報道を知らせられないまま、どんどん自由を束縛されていることに気がつかない。自由だとか、平和などと言う言葉が簡単に使えなくなりつつある。
 むのたけじさんが、第2次大戦前夜にそっくりになりつつあると、指摘している。

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