子どもたちの文章表現指導を誰にでも出来る一般化理論の構築・えのさんの綴り方日記

8月27日(土) 日本作文の会全国大会に参加して

8月27日(土) 日本作文の会全国大会に参加して

日本作文の会の全国大会に参加して

日本作文の会主催の全国大会が開かれた。講演者として、内田樹さんをお呼びした。3日目の最後の日なので、透析のため直接聞くことができなかった。しかし、週刊・金曜日の内田樹さんのコーナーがあり、そこで講演の内容が概略書かれていた。内田さんの書いたものは、たくさんは読んでいないが、基本的には、いつも納得していて、教えられることが多い。今回のこの文章を読む限り、大阪の作文の会のやり方を、間接的に応援している内容になってしまっている。
 つまり、大阪の作文の会は、子供の書いた作品は、いじくり回すな。書いたその文章の奥にある子供の気持ちを読み取ればいいという考えである。推敲(推考)などすることはないという考えである。日本作文の会が大事にしてきた、表現意欲・取材・構想・記述・推考・鑑賞という指導過程など必要ないという乱暴な考えである。2日目にオンラインで参加したときに、国分一太郎さんの「新しい綴り方教室」の「概念砕き」は、間違っているという論まで書いている報告者がいてあきれてしまった。その報告の内容が、「作文と教育」の8/9月号に載っていて驚いた。こんな実践を読んだ若い人たちは、作文教育で大切な、読み直して書き加えると、文章が具体的に生き生きと伝わるという「概念砕き」の大切さを学び取ることなく、作品をまるごと捉えて、いじくり回すなとということだけ学んで終わりになってしまう。
 内田樹さんは、最後の方で、「教師は、こどもたちの成熟を支援するためにいるのだ。」と結んでいる。「成熟を支援する」ためには、子供たちに「ものの見方・考え方」を具体的に教えていかなければ、子供は、成長して賢くはならない。

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